裁判所事務官（Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種）

司法・警察・消防・自衛隊関連

裁判所事務官（Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種）

裁判所の運営を支える専門家

資格の内容	裁判所事務官とは、各裁判所の裁判部門（民事部・刑事部・家事部・少年部）や司法行政部門（総務課・人事課・会計課・資料課）に配置される、裁判の円滑な進行をサポートする専門家。資格試験ではなく、採用試験である。裁判部門では裁判所書記官のもとで各種裁判事務を行い、司法行政部門では裁判が円滑に進行するように、裁判部門を支援する業務を行う。試験は、Ⅰ種（将来の幹部候補生）とⅡ種（中堅幹部候補生）、高校卒業レベルの学力が必要とされるⅢ種（初級係員）がある。裁判所事務官として一定期間勤務した後、裁判所職員総合研修所での研修を経て裁判所書記官になる道も開かれる。
仕事の内容	各裁判所。総務・人事・会計など事務作業。
合格率	平成２０年度【Ⅰ種】0.8％【Ⅱ種】11.6％【Ⅲ種】2.5％
受験資格	【Ⅰ種・Ⅱ種】受験する年の４月１日現在で、満２１歳以上満３０歳未満の者。【Ⅲ種】受験する年の４月１日現在で、満１７歳以上満２１歳未満の者。
試験内容	【Ⅰ種】＜１次試験＞ ①教養試験（択一式・４０題・２時間３０分）一般的知識及び能力についての筆記試験。 ②専門試験（択一式・３０題・１時間３０分）専門的知識及び能力についての筆記試験。（必須：憲法７題、民法1３題、選択：刑法又は経済理論各10題）＜２次試験＞ ①教養試験（論文式・２題・２時間）課題に対する識見，判断力及び理解力についての筆記試験。 ②専門試験（論文試験・３題・３時間）専門的知識及び理論の応用能力についての筆記試験。（必須：民法１題、刑法１題、選択：民事訴訟法又は刑事訴訟法各１題）＜３次試験＞口述試験：人柄などについて、集団討論及び個別面接。【Ⅱ種】＜１次試験＞ ①教養試験（択一式・４０題・２時間３０分）一般的知識及び能力についての筆記試験。 ②専門試験（択一式・３０題・１時間３０分）専門的知識及び能力についての筆記試験。（必須：憲法７題、民法1３題、選択：刑法又は経済理論各１０題）＜２次試験＞（２題・２時間） ①教養試験（論文式）課題に対する識見、判断力及び理解力についての筆記試験。 ②専門試験（論文試験）専門的知識及び理論の応用能力についての筆記試験。 ③口述試験人柄などについて、個別面接。【Ⅲ種】＜１次試験＞ ①教養試験及び適性試験（択一式・５０題・１時間５０分）一般的な知識（国語・数学・理科・社会・英語等の知識）及び一般的な能力（判断推理・数的推理等の能力）についての筆記試験。 ②作文試験（１題・５０分）文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験。＜２次試験＞ ①口述試験人柄などについて、個別面接による試験。
受験日	【Ⅰ種】＜１次試験＞５月下旬＜２次試験＞論文試験：６月下旬口述試験：６月下旬～７月上旬＜３次試験＞７月下旬【Ⅱ種】＜１次試験＞５月下旬＜２次試験＞口述試験：６月下旬～７月中旬【Ⅲ種】＜１次試験＞９月中旬＜２次試験＞口述試験：１０月中旬～下旬
受験場所	【Ⅰ種】＜１次試験＞全国主要都市＜２次試験＞札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・高松市・広島市・福岡市＜３次試験＞東京都【Ⅱ種・Ⅲ種】１次試験・２次試験とも全国主要都市。
受験料	無料
問合せ先	最高裁判所事務総局人事局任用課試験第２係
ＴＥＬ	03-3264-8111
ＨＰ	http://www.courts.go.jp/